公開する家計簿の前提
今後、財産を振り返るに当たり、ワイの略歴がイメージをより具体的にさせると考えるので先に記しておく。ワイは大学を卒業して広告制作会社でCMの制作進行をしていた。CMプランナーになりたくて下積みをしていたのであるが、あまりにブラック過ぎて道半ばで精神をやられ2年半ほどで退職した。その後は学生の頃から好きだった本屋のフロントエンドエンジニアになり、薄給ではあるもののブラックではない社会人生活を謳歌している。
さて前置きが長くなったが本題に入る。
ワイが生まれて初めて家計簿をつけ始めたのは社会人になった年の6月である。これといった理由や目標貯蓄額なんかがあったわけではない。きっかけは電通のクリエーティブ局にいたコピーライターのお兄さんをその師匠筋からご紹介いただき、そのお兄さんの担当案件としてマネーフォワードが話題に上がったことだった。レシートの写真を撮るだけで家計簿ができていくとのことで、面白半分にインストールしたところこれが日課になった。現在ではレシートの写真を撮ることも億劫になり、クレジットカードやら交通系ICカードやらを連携してほぼ全自動でこのアプリに家計簿をつけてもらっている。
マネーフォワードに保存されていたワイの当時の家計簿がこちらである。
・収入 272,730円
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・住宅費 50,000円
・衣服・美容 26,382円
・保険 8,939円
・趣味・娯楽 5,476円
・食費 4,403円
・日用品 162円
【科目別振り返り】
■住宅費
ブラック会社に勤めていた当初は実家暮らしであったため、毎月一定の金額を上納していた。5万円も実家に入れるくらいなら安いアパートにでも住んだ方がよかったのではとも思う
■衣服・美容
CM撮影の時に着てもよいテキトーな服とテキトーな靴を買い揃えたようである。他は散髪と、酷使した体を癒やす整体であった。
■保険
大学を卒業する時に母の魔の手により親戚の生保レディを召喚され(?)がん保険のフル特約&貯蓄保険に加入。
なんの疑問も持たず払い込んでいたが新卒独身の保険としてはどう考えても高額。しかも死亡時の受取人は父。父がワイの保険金を受け取ってどうするんや。
■趣味・娯楽
おそらくではあるが、同期入社のグラフィックデザイナーのお宅にお邪魔した際に漫画「ボールルームへようこそ」を勧められてハマり、まんまと全巻買いした時のものと思われる。この漫画は、いいぞ!
映画はおそらく「バケモノの子」を見た。ぼっちで。
■食費
異様に安い理由はほとんどの食事がロケ弁あるいは会食だったからである。オフィスにいたとしても誰かが撮影時に余った弁当を回してくれたものである。ちなみに土日もほぼ出勤していたので同様にロケ弁をむさぼっていた。
とはいえあまりに安上がりすぎなので家計簿のつけ忘れのようである。
■日用品
この時期に東急ハンズで買う物とはなんだ。紙と鉛筆かもしれない
□収入
ブラック会社は裁量労働制の上、基本給が地を這うように低いが、入社して半年の研修期間満了まではフレックスタイム制扱いであったため残業代が満額出た(人呼んで新卒ブースト)。基本給18万円の手取りが27万円になる残業時間とは。
【総評】
実家暮らしであったことと新卒ブーストによりこの頃はかなり金銭的余裕があった。使う時間もほぼなかったのでみるみる貯まっていったものである。この時のワイはまだ本当のブラック企業を知らなかった……。
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